2019/05/08 20:28




天然石の中で、ムーンストーンと呼ばれるものが多くありますが、細かく言えば違うんですね。

ムーンストーン系は、私も大好きで色々と調べたりはしますがハッキリ言ってややこしいです。

大まかなものでは

・ムーンストーン=ムーンストーン全般を指す呼称。

・ブルームーンストーン=カリ長石で青いシラーを浮かべる石を指す。産出量が少ない希少石。

・ロイヤルブルームーンストーン=斜長石で青白いシラーを浮かべる石に対する呼称。産出量は多いのでブルームーンストーンに似せて「ロイヤル」という名称を付加して流通してきた。

・ペリステライト=近年発見された斜長石の一種で、ブルームーンストーンと誤称される。

・レインボームーンストーン=多くの場合、白地に青色や虹色の光が浮かぶホワイトラブラドライトに対しての呼称。

・ラブラドライト=濃緑の地色に虹色の光が浮かぶ一般的なラブラドライト。

・サンストーン

・アマゾナイト

肉眼で見た場合、よほど慣れた人でない限りブルームーンストーン、ロイヤルブルームーンストーン、ペリステライト、レインボームーンストーンの4種は区別がつきません。


まず、ムーンストーンの特徴の光が発生するメカニズムは成分の異なる二つの薄い層が交互に重なり合って結晶しているのです。

これが何層にも重なり光が反射、回折、干渉することになり独特の輝きが生まれます。

肝心なのは、「光は石の内部から浮かびあがる」ということ。

近年、ブルームーンストーンとして流通した青白い光が浮かぶ石は、鉱物的に見るとペリステライトやホワイトラブラドライトが圧倒的に多くどちらも「カリ長石」ではなく「斜長石」グループに属します。光は表面に反射して浮かび上がります。

ホワイトラブラドライトの場合は、判別しづらいですが、黄色や緑のイリデッセンスが混じります。


今では、白〜青白い光が浮かべばムーンストーン、赤い結晶片がキラキラ光っていればサンストーンと呼ばれる傾向にあります。



もっと詳しく言えばかなりのややこしさなのですが、白地にブルーの光が見えるとブルームーンストーンという名で呼ばれるものが多いのですが、スリランカ産の本当のブルームーンストーンは、ほとんど出回ってないと思われます。


私は、ペリステライトでいいじゃないか。と思います。綺麗なのに変わりないので。




とにかく、このブルーに光る石は

いつも目を惹きいくつ持っていてもまた手にとってしまう魅力あふれる石です。